-
「物語ることも、物語らないことも、物語れないことも」記録集
¥550
「物語ること」をテーマに6組の作家を紹介した企画展です。 ================= ■概要 「物語ることも、物語らないことも、物語れないことも」 出展作家:井上優、岡部亮佑、鴻池朋子、ぷるすあるは、本田正、渡邊のり子 会場:はじまりの美術館(福島県耶麻郡猪苗代町新町4873) 会期:2023年7月29日〜10月9日 寄稿:森山純子(水戸芸術館現代美術センター 教育プログラムコーディネーター) サイズ:A5 ページ数:56ページ 展覧会企画担当:大政愛 編集:はじまりの美術館 執筆:岡部兼芳、小林竜也、大政愛 写真:白圡亮次、はじまりの美術館 デザイン:藤城光 イラストレーション:ふるやまなつみ 発行:社会福祉法人安積愛育園 はじまりの美術館 発行日:2024年8月31日 ================= ※商品の撮影状況や光の当たり具合、ご覧になる環境(PCのモニタやスマホの画面)などにより、色合いが異なって見える場合があります。写真と実物では色合いが異なる場合がございますので、ご了承いただけますと幸いです。 ================= ■展覧会コンセプト 今回の展覧会のテーマは「物語ること」です。 「人生は物語のよう」と言われることがあります。 「物語」というと、童話のような空想の世界や歴史上の過去のお話を想像することが多いかもしれません。一方で、「物語る」という行為は、ある人の言葉や表現で、その人にしかできない話を伝えることではないでしょうか。ただ「話す」とは違うその行為は、過去の経験やその人の感性を拠り所として、内から湧き出てくるものではないでしょうか。 さて、はじまりの美術館の「はじまり」という言葉には、「ここでいろいろなものや人に出会って、ここから何かはじまるように」という願いを込めています。はじまりの美術館にいらした皆さんは、これまでの経験や思いを経て、ここで誰かの表現に出会います。ここで感じること、それはあなたを映す鏡なのかもしれません。 この展覧会では、様々な物語を想起させる6組の作家を紹介します。なにかを物語ることも、物語らないということも、いま物語ることができないことも、どれも大切におもっていただけますと幸いです。美術館という場で一度立ち止まり、感じたり想像したり語ったりすることを通して、みなさんの日々が少しでも豊かになることを願います。 https://hajimari-ac.com/enjoy/exhibition/monogatarukoto/
-
「きになる→そのさき」記録集
¥550
これまで開催した7回の「きになる⇆ひょうげん」で出会った、福島県中通りの「きになる」5人の作家と、その作品を紹介した企画展です。 ================= ■概要 「きになる→そのさき」記録集 出展作家:石附若菜、大内聖惺、木須 弘、zuoruren、原 学志 会場:はじまりの美術館(福島県耶麻郡猪苗代町新町4873) 会期:2024年2月10日〜2024年4月7日 寄稿:横井悠(社会福祉法人愛成会法人企画事業部課長心得兼キュレーター) サイズ:A5 ページ数:54ページ 展覧会企画担当:岡部兼芳 編集:はじまりの美術館 執筆:岡部兼芳、小林竜也、大政愛 写真:白圡亮次、はじまりの美術館 デザイン:marutt Inc. 発行:社会福祉法人安積愛育園 はじまりの美術館 発行日:2024年3月31日 ================= ※商品の撮影状況や光の当たり具合、ご覧になる環境(PCのモニタやスマホの画面)などにより、色合いが異なって見える場合があります。写真と実物では色合いが異なる場合がございますので、ご了承いただけますと幸いです。 ================= ■展覧会コンセプト あなたが「きになる」ことはなんですか? 楽しそうなお出かけスポット 美味しそうなグルメ 最新のゲームソフト 明日の天気 気になるあの人 家族の浮かない表情 道ばたの子ねこの鳴き声 災害があった地域の人たち 身の回りの様々な「きになる」ことがら。私たちはそれらにうごかされ、そのさきの今を生きています。 はじまりの美術館では、福島県の委託を受け、福島県障がい者芸術作品展「きになる⇆ひょうげん」を実施しています。 今回は、これまで開催した7回の「きになる⇆ひょうげん」で出会った、福島県中通りの「きになる」5人の作家と、その作品をご紹介します。 さらに、作家やその周りの人たちにお話を伺いながら、表現が及ぼす様々な作用を追いかけます。きになるそのさきには、何がひらけるのでしょう。 きになったのはだれ? きになったことはなに? さあご一緒に、きになるそのさきへ。 https://hajimari-ac.com/enjoy/exhibition/kininarusonosaki/
-
「あいまいな あわいの まにまに」記録集
¥550
「境界」をテーマに7組の作家やプロジェクトを紹介した企画展です。 ================= ■概要 「あいまいな あわいの まにまに」記録集 出展作家:青野文昭、國久真有、砂連尾理+山形ビエンナーレ2022「まちのおくゆき」、時吉あきな、西野克、林勇気、与那覇俊 会場:はじまりの美術館(福島県耶麻郡猪苗代町新町4873) 会期:2023年4月22日〜2023年7月9日 寄稿: ・「中腰の鑑賞技法」(伊藤亜紗/美学者。東京工業大学科学技術創成研究院未来の人類研究センター長、リベラルアーツ研究教育院教授) サイズ:A5 ページ数:42ページ 展覧会企画担当:小林竜也 編集:はじまりの美術館 執筆:岡部兼芳、小林竜也、大政愛 写真:土田有里子、はじまりの美術館(P36-39のみ) デザイン:吉野敏充(吉野敏充デザイン事務所) 発行:社会福祉法人安積愛育園 はじまりの美術館 発行日:2023年10月1日 ================= ※商品の撮影状況や光の当たり具合、ご覧になる環境(PCのモニタやスマホの画面)などにより、色合いが異なって見える場合があります。写真と実物では色合いが異なる場合がございますので、ご了承いただけますと幸いです。 ================= ■展覧会コンセプト 「あいまいな あわいの まにまに」 このタイトルを聞いて、どんなイメージが浮かぶでしょうか。 「あいまい」という言葉には不確かさを感じるかもしれません。「あわい」という言葉はかすむような「淡い」であったり、「物と物の間」という意味もあります。そして、「まにまに」も「間に間に」と、間をあらわしそうです。 本展は「境界」をテーマに、その間にあるものを皆さんと考えていきたいと思っています。わかる/わからない、正しい/正しくない、支援する/される、大人/子ども、性別、あなたとわたしなど。世の中にはさまざまな境界がありますが、実はその境界はだれかが作ったものであったりします。実際はその境界のまわりにはさまざまなグラデーションがあり、単純に線が引けないものがたくさんあるのではないでしょうか? そのグラデーションを本展では「あいまいな あわい」とし、その間にあるものを見た方が考えることができるような作家をご紹介します。境界を揺さぶるような作品を通して、自分のなかにあるさまざまな境界を見つめ直す機会になればと思います。たくさんの方が「あいまいな あわい」を意識し、それをさらに受け入れることで、さまざまな人が生きやすい社会につながっていくことを願います。 https://hajimari-ac.com/enjoy/exhibition/manimani/
-
「unico file vol.4 わたしがつくる 森陽香美術館」記録集
¥550
福島県出身・在住の森陽香さんをご紹介した企画展です。 ================= ■概要 「unico file vol.4 わたしがつくる 森陽香美術館」記録集 出展作家:森 陽香 会場:はじまりの美術館(福島県耶麻郡猪苗代町新町4873) 会期:2023年2月4日〜2023年4月2日 寄稿: ・「森陽香美術館」は「はじまり」の地に根ざす(岡村幸宣/原爆の図丸木美術館学芸員) サイズ:A5 ページ数:72ページ 展覧会企画担当:岡部兼芳 編集:はじまりの美術館 執筆:大政愛 写真:白圡亮次、はじまりの美術館 デザイン:ふるやまなつみ 発行:社会福祉法人安積愛育園 はじまりの美術館 発行日:2023年3月31日 ================= ※商品の撮影状況や光の当たり具合、ご覧になる環境(PCのモニタやスマホの画面)などにより、色合いが異なって見える場合があります。写真と実物では色合いが異なる場合がございますので、ご了承いただけますと幸いです。 ================= ■展覧会コンセプト 社会福祉法人安積愛育園で取り組む創作活動プロジェクト「ウーニコ」。たくさんの表現者がいるウーニコの中で、近年とりわけ輝きを放っているのが、今回ご紹介する森陽香(もりはるか)さんです。 森さんは脳性麻痺のため手足にこわばりがあり、移動や外出の際には車椅子を使用します。絵を描くのは主に右足です。 森さんは、作家として活動を続けていくこと、そして沢山の人に作品を知ってもらえることを願っています。そのようにして活動を続けていった先に、どんな景色が見えたらいいかと考えた時、その一つに森さん個人の名前を冠した美術館が思い浮かびました。それが「森陽香美術館」です。 今回のタイトルは「わたしがつくる 森陽香美術館」です。「わたしがつくる」と聞いて、「わたし」にはだれが思い浮かぶでしょう? 「森陽香美術館なんだから、森さん本人でしょう」 「美術館だから、専門のスタッフかな」 「建物だったら、建築の人だよね」 「そもそも森陽香美術館に行ってみたいと思う人がいないとできないよね」 いろいろな見方があるかと思いますが、これらはどれも正解です。 森陽香という「わたし」と、それを取り巻くたくさんの「わたし」が関わり合い、思いを重ねていくことで、この美術館は実現します。あなたもぜひその一人になって、この景色を実現しませんか。 本展が、この世界にただ一人の「わたし」に届き、たくさんの「わたし」へと想像が広がることを願います。 https://hajimari-ac.com/enjoy/exhibition/moriharuka/
-
「あそビーイング」記録集
¥550
「あそび」や「しあわせ」を手がかりに、6組の作家をご紹介した企画展です。 ================= ■概要 「あそビーイング」記録集 出展作家:アトリエオモヤ、安藤昇、飯野哲心、勝部翔太、本間桃子、松岡亮 会場:はじまりの美術館(福島県耶麻郡猪苗代町新町4873) 会期:2022年7月30日〜2022年10月2日 寄稿: ・遊び心としあわせ(久保田翠/認定NPO法人クリエイティブサポートレッツ理事長) サイズ:A5 ページ数:50ページ 展覧会企画担当:岡部兼芳 編集:はじまりの美術館 執筆:岡部兼芳、小林竜也、大政愛 写真:シロヤマ写真館、はじまりの美術館 デザイン:Momoe Narazaki 発行:社会福祉法人安積愛育園 はじまりの美術館 発行日:2023年3月31日 ================= ※商品の撮影状況や光の当たり具合、ご覧になる環境(PCのモニタやスマホの画面)などにより、色合いが異なって見える場合があります。写真と実物では色合いが異なる場合がございますので、ご了承いただけますと幸いです。 ================= ■展覧会コンセプト 本展のタイトル「あそビーイング」は、「あそび」と「ウェル・ビーイング」をかけ合わせた造語です。 「あそび」ときくと、どんなことを思い浮かべるでしょう。 わくわくするような楽しいイメージでしょうか。「ブレーキのあそび」のような、ものごとのゆとりや、余裕ということが浮かぶ方もいるかもしれません。 あそびは本来楽しいものだから、自らあそびます。創意工夫をしながら試行錯誤を重ね、その過程自体も楽しみます。誰かと一緒にあそぶこともあるでしょう。競うようなあそびでは、時にケンカをして、力加減や、痛みも知ります。「あそび」を人間活動の本質と考え、「あらゆる文化はすべてあそびの中から生まれた」、という学説を唱えた歴史学者もいました。 一方の「ウェル・ビーイング(Well-being)」はどうでしょう。 「福祉」と訳されることもある単語ですが、近年よく目や耳にするようになった「SDGs(持続可能な開発目標)」の取り組みが広がる中、「持続的な幸せ」を意味するものとして使われ、改めて注目されるようになった言葉です。 そもそも持続的なしあわせって、いったいどんなことでしょう。 本展では「あそび」や「しあわせ」を手がかりに、6組の作家をご紹介します。 あそんだあと心地よい疲労感に身も心も満たされるように、本展が、だれもが日々を味わうきっかけになることを願います。 https://hajimari-ac.com/enjoy/exhibition/asobeing/
-
「日常をととのえる」記録集
¥550
日常のなかにある何かをととのえることで、そのなかの変化を促すような表現や活動をする6組の作家をご紹介した企画展です。 ================= ■概要 「日常をととのえる」記録集 出展作家:秋田公立美術大学 粘菌研究クラブ、鵜飼 結一朗、THE COPY TRAVELERS、ぬか つくるとこ、久村 卓、増子 博子 会場:はじまりの美術館(福島県耶麻郡猪苗代町新町4873) 会期:2022年4月16日〜2022年7月3日 寄稿: ・日常を再創造すること(石倉敏明/人類学者・秋田公立美術大学アーツ&ルーツ専攻准教授) サイズ:A5 ページ数:40ページ 展覧会企画担当:小林竜也 編集:はじまりの美術館 執筆:岡部兼芳、小林竜也、大政愛 写真:小野田陽一、はじまりの美術館 デザイン:平野篤史(AFFORDANCE) 発行:社会福祉法人安積愛育園 はじまりの美術館 発行日:2022年10月1日 ================= ※商品の撮影状況や光の当たり具合、ご覧になる環境(PCのモニタやスマホの画面)などにより、色合いが異なって見える場合があります。写真と実物では色合いが異なる場合がございますので、ご了承いただけますと幸いです。 ================= ■展覧会コンセプト 私たちの暮らしは、進学や就職、結婚、育児などライフスタイルの変化に合わせて、住まいや暮らし方が変化していきます。また、気分を変えたいときは、部屋の模様替えをしたり、アロマなどで香りを変えてみたりします。この冬、はじまりの美術館もより良い場所にするために設備工事をしました。年間を通して、ご来館いただいた方に心地よく過ごしていただけるようになったかと思います。 また、近年菌類など目に見えない微生物の働きが注目されています。酒蔵など発酵にかかわる方の話や本を読むと、人ができるのは菌が働きやすいよう手助けすることだというお話もあります。菌類や微生物はさまざまな形で私たちが暮らす環境をととのえてくれています。実は私たちの暮らしが変わることも、環境を変化させることも、何かをととのえることにつながっていると言えるのではないでしょうか。 本展では、日常のなかにある何かをととのえることで、そのなかの変化を促すような表現や活動をする6組の作家を紹介します。自分自身やその物自体をすぐに変えることは難しいかもしれないけれど、何かをととのえることで変わっていく。この展覧会を通して、日常をととのえることを意識することが、気持ちの変化や居心地よい場所をつくるきっかけになればと願います。 https://hajimari-ac.com/enjoy/exhibition/totonoeru/
-
「(た)よりあい、(た)よりあう。」記録集
¥550
「頼る」ということをテーマに6組の作家をご紹介した企画展です。 ※表紙は展覧会の広報物と同じく「手描き印刷」で仕上げています。デザイナー吉田勝信がアートワークのレシピを考え、社会福祉法人安積愛育園のメンバーやスタッフが1冊1冊手描きをしています。届く冊子の色やエディションは、選ぶことができません。 ※手描き印刷をご自身で体験したい方は、「手描き印刷なし」を選択してください。レシピをお送りしますので、「プロッキー」を使って手描きしてください。 ================= ■概要 「(た)よりあい、(た)よりあう。」記録集 出展作家:漆器「めぐる」、笑達、しらとり けんじ、平野 智之、みずのき絵画教室、やわらかな土から 会場:はじまりの美術館(福島県耶麻郡猪苗代町新町4873) 会期:2021年4月17日〜2021年7月11日 寄稿: 「わからなさに頼りあう」畑井恵(千葉市美術館 学芸員) サイズ:A5 ページ数:72ページ 展覧会企画担当:小林竜也 編集:はじまりの美術館 執筆:岡部兼芳、小林竜也、大政愛 寄稿:畑井恵(千葉市美術館) 写真:澤木亮平、はじまりの美術館 デザイン:吉勝制作所(吉田勝信、二戸勝也(NOKATACHI)) 発行:社会福祉法人安積愛育園 はじまりの美術館 発行日:2022年3月1日 印刷:吉勝制作所(吉田勝信、森菜津子(荒大工)、鈴木由里(MiNiMUM)、大江よう(TEXT)) 製本:吉勝制作所 ================= ■展覧会コンセプト 「自立」と聞いて、どんなことを想像するでしょうか? 私たちは子どものころから自立するよう求められたりします。それは「すべてのことを自分一人でやりなさい」というようにも聞こえます。 しかし、実際大人になったとき、すべてのことを自分一人で行っていると言える人がどれだけいるでしょうか。私たちは多かれ少なかれ、身近な人や、物、もっと言ってしまえば思い出などにも頼って暮らしているのではないでしょうか。つまり、自立とはさまざまなものがよりあって、支えられている状態ではないかと思うのです。 東日本大震災から10年を迎えた今年、地域の復興という言葉をたびたび耳にします。「復興」も地域を元に戻すことではなく、さまざまなものに頼って関係性を結び直していくことではないかと私たちは考えます。それは地域だけではなく、個人個人にも言えることです。 本展では、「頼る」ということをテーマに6組の作家を紹介します。人は、何も頼るものがないと孤独となり、頼る先が偏ると依存につながることもあります。その中で、私たちは互いに寄り合い、日々を過ごしていくのではないでしょうか。この展覧会を通して多様な「頼る」「頼りあう」に触れることが、互いの存在を認め合い、新しい関係性を作り出すきっかけになればと願います。 https://hajimari-ac.com/enjoy/exhibition/tayoriai/
-
「やわらかくなってみる」記録集
¥550
「やわらかな強さ」をテーマに、7組の作家によるやわらかさを感じたり体験したりできる様々な作品をご紹介した企画展です。 ================= ■概要 「やわらかくなってみる」記録集 出展作家:岩崎由美、梅木鉄平、清水ちはる、関口光太郎、曽谷朝絵、トーチカ、中村真由美 会場:はじまりの美術館(福島県耶麻郡猪苗代町新町4873) 会期:2021年7月31日〜2021年10月24日 寄稿: ・なってみるレッスン(佐藤李青/公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京 プログラムオフィサー) サイズ:A5(横) ページ数:62ページ 展覧会企画担当:大政愛 編集:はじまりの美術館 執筆:岡部兼芳、小林竜也、大政愛 写真:白圡亮次、はじまりの美術館 デザイン:藤城光 イラストレーション:コーチはじめ 発行:社会福祉法人安積愛育園 はじまりの美術館 発行日:2022年2月1日 ================= ■展覧会コンセプト はじまりの美術館の今回の企画展のテーマは、「やわらかくなってみる」です。 この1年半ほどで、私たちの日常は、少しずつ、でも確実に変わっていきました。新しいルールのようなものが生まれたり、自分以外のひとの考え方や違いを知る機会も増えたりしました。そんな今、少しだけ必要なのは、「やわらかくなってみる」ことではないかと考えました。 既存の枠から発想を転換したり、知らないものに出会って気持ちがはずんだり、からだを動かすことで心がほぐれたり、様々な「やわらかくなってみる」方法があります。 「やわらかくなること」は、一見、弱くなることのようにも見えますが、そこには軸があってしなやかに変化したり、なにかを続けるために変容していくものかもしれません。今回、はじまりの美術館では、7組の作家によるやわらかさを感じたり体験したりできる様々な作品をご紹介します。この展覧会が思考を柔軟にしたり、ふと息抜きをしたりするためのヒントになり、そのことが日々を生き抜くやわらかな強さにつながればと願います。 https://hajimari-ac.com/enjoy/exhibition/yawaraka/
-
「アラワシの詠」記録集
¥550
詩人 吉増剛造の多様な創作スタイルに着想を得て企画した展覧会で、様々な手法でなにかをアラワし、詠うように留める7組の作家を紹介した企画展です。 ================= ■概要 「アラワシの詠(うた)」記録集 出展作家:浅見俊哉、上田假奈代(釜ヶ崎芸術大学)、鈴木ヒラク、富塚純光、中村和暉、宮川隆、吉増剛造 会場:はじまりの美術館(福島県耶麻郡猪苗代町新町4873) 会期:2018年11月10日〜2019年1月20日 寄稿: ・いみとみいみのはざま(岩本圭司/造形家) サイズ:A5(横) ページ数:44ページ 展覧会企画担当:岡部兼芳 編集:はじまりの美術館 執筆:篠原誠司、岡部兼芳、小林竜也、大政愛、関根詩織 写真:白圡亮次、はじまりの美術館 デザイン:藤城光 発行:社会福祉法人安積愛育園 はじまりの美術館 発行日:2021年11月30日 ================= ■展覧会コンセプト 本展は、詩人 吉増剛造の多様な創作スタイルに着想を得て構想しています。 「詩人」と聞くと、どのようなイメージを持つでしょう。 文字を推敲して詩作をしたり、できた詩を朗読する人、でしょうか。従来の詩のイメージで吉増を見ると、活動の多様さと幅の広さに驚かされます。「全身詩人」とも評されるその多様な仕事は総じて「詩」であり、他にない存在感を放っています。いつのまにか「詩人」や「詩」というものの持つイメージは崩れ、なにかを表現することに「決まったかたちはない」ということに気付かされます。 では「詩」が詠まれるとき、そこではなにが起きているのでしょう。 隠されていた大切ななにかが顕わにされ、もしくは未知の価値がたち現わされているような、そんな感覚を覚えます。そしてそれらは愛おしまれるようにして、ここに詠い留められ、もしくは解き放たれ、私たちに届けられているようです。 本展では、吉増をはじめ、様々な手法でなにかをアラワし、詠うように留める7組の作家を紹介します。それぞれの「なにか」を味わいつつ、表現というものの多様さと、その力を感じていただければ幸いです。 https://hajimari-ac.com/enjoy/exhibition/arawashinouta/
-
「unico file vol.3 みんなが知らない土屋康一/わたしが知ってる土屋さん」記録集
¥550
unicoメンバー・土屋康一の個展で、「知ること」「伝えること」をテーマにした展覧会の記録集です。 ================= ■概要 「unico file vol.3 みんなが知らない土屋康一/わたしが知ってる土屋さん」記録集 出展作家:土屋康一 会場:はじまりの美術館(福島県耶麻郡猪苗代町新町4873) 会期:2020年1月30日〜3月28日 寄稿: ・土屋康一さんが、土屋さんに変わった(星野 概念) ・わたしと土屋さん(星 尊 / 社会福祉法人安積愛育園 地域生活サポートセンターパッソ 支援員) サイズ:A5 ページ数:72ページ 展覧会企画担当:大政愛 編集:はじまりの美術館 執筆:岡部兼芳、大政愛 写真:白圡亮次、はじまりの美術館 デザイン:関川航平 発行:社会福祉法人安積愛育園 はじまりの美術館 発行日:2021年3月31日 ================= ■展覧会コンセプト 誰かのことを伝えたいとき、どう伝えたら、その人のことを知ってもらえるでしょうか。 なにを知れたら、その人のことを「知っている」と言えるでしょうか。 はじまりの美術館で誰かの表現を紹介するときに、まず思うのは「この人のことを知ってほしい」ということです。誰かと誰かが出会う、その一つの入り口として、作品と呼ばれるものや、表現と呼ばれるものがあるように感じています。また作品や表現は、様々な関係ややりとりのなかで生まれてきたものでもあると考えます。 本展でご紹介するのは、福島県郡山市で暮らす土屋康一さんです。土屋さんは、はじまりの美術館の運営母体である安積愛育園の事業所「地域生活サポートセンターパッソ」に通っています。パッソが開所した2004年からのメンバーで、安積愛育園の創作活動支援プロジェクト「ウーニコ」の作家の一人です。カラフルに色面が分割された「はっぱ」や「はな」と呼ばれる作品のシリーズが代表作です。 この展覧会では、土屋さんの作品をはじめ、スケッチブック、身近な方の言葉、手紙、映像などを通して、様々な“土屋さん”をご紹介します。今日、あなたはどんな土屋さんと出会い、知るのでしょうか。 https://hajimari-ac.com/enjoy/exhibition/tsuchiyakoichi/ ※ウーニコ(unico)とは…… はじまりの美術館の運営母体である社会福祉法人安積愛育園創作活動支援プロジェクトです。unico file ではウーニコのメンバーの中から毎回 1 名を選抜し、個展の開催と記録集の発行・アーカイブを行います。
-
「ルイジトコトナリー類似と異なり」記録集
¥550
「顔」をテーマにした展覧会の記録集です。 ================= ■概要 「ルイジトコトナリー類似と異なり」記録集 出展作家:井口直人、今井真由子、KAZUSHI、駒嶺ちひろ、タノタイガ、とんぼせんせい、Nerhol、盛山麻奈美、吉川秀昭 会場:はじまりの美術館(福島県耶麻郡猪苗代町新町4873) 会期:2020年7月11日〜2020年10月11日 寄稿: ・2020年の「顔」をめぐって(小金沢智) ・「ルイジトコトナリー類似と異なり」展をみて(齋藤陽道) サイズ:A5 ページ数:56ページ 展覧会企画担当:小林竜也 編集:はじまりの美術館 執筆:岡部兼芳、小林竜也、大政愛 写真:佐久間正人、はじまりの美術館 デザイン:ヘルベチカデザイン株式会社 印刷:植田印刷所 発行:社会福祉法人安積愛育園 はじまりの美術館 発行日:2020年12月1日 ================= ■展覧会コンセプト 私たちは日々の暮らしのなかでたくさんの「顔」を見つめます。家族や同級生、職場の同僚など、日常的に出会う人たちの顔を見ることでその日の機嫌や体調を感じ取ったりもします。 そして2020年、私たちは新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に脅かされ、感染拡大防止のためのマスクで顔が覆われることになります。そのようななか広がったオンライン会議などでは、これまで以上に顔が意識されるようにも感じます。 思えば顔というのは毎日必ず見るもので、自分と他人を区別するものでもあります。一方で、似ている部分を見つけて共感することもあれば、マスクやサングラスなどで一部が隠れるだけで区別がつきづらくなることもあります。 顔は、異なるからこそ安心するはずなのに似ている部分を探してしまう、一見矛盾するものを内包しているようにも感じます。本展では、そんな顔に関するさまざまな作品を制作する9組の作家をご紹介します。 今回、私たちが外出自粛のなか感じた様々な不安も踏まえて、それぞれの違いを見つめつつ、少しずつ似ているかもしれないという気づきから、今の時代に共に在ることを考えるきっかけになればと願います。 https://hajimari-ac.com/enjoy/exhibition/ruijitokotonari/
-
「まなざしのあとさき」記録集
¥550
会津にゆかりのある4人の作家を紹介した展覧会の記録集です。 ================= ■概要 「まなざしのあとさき」記録集 出展作家:大関 小夜子、KO☆、鈴木 一郎、鈴木 盛衛 会期:2020年2月15日〜2020年3月29日 寄稿:「作品がつなぐコミュ二ティ、あるいは未来」瀬尾夏美 テキスト:「死なない作品と誰かのまなざし」大政愛(はじまりの美術館 学芸員) サイズ:A5 ページ数:56ページ 展覧会企画担当:大政愛 編集:はじまりの美術館 執筆:大政愛 写真:白圡亮次、はじまりの美術館 デザイン:ふるやまなつみ 発行:社会福祉法人安積愛育園 はじまりの美術館 発行日:2020年3月31日 令和元年度福島県障がい者芸術文化活動支援センター事業 ================= ■展覧会コンセプト 作品は、どのように生まれ、どのように残っていくのでしょうか。 作品が残るというのは、どういうことなのでしょうか。 今回の展覧会では、会津地域にゆかりのある大関小夜子、KO☆、鈴木一郎、鈴木盛衛をご紹介します。この4名は、はじまりの美術館が2018年度よりはじめた「はじまりアーカイブス fukushima file」の調査のなかで出会った作家です。 実は4名とも、ほぼ無名に近い作り手です。すでに制作を行なっていない人もいれば、今日もまたひとつ、作品 が増えているであろう人もいます。 まずは、ここはじまりの美術館で彼らの作品に出会ってみてください。 これらの作品たちは、作者のまなざしが形になったものともいえます。 そして、それぞれの方が日々生活する事業所や家庭のなかで、「だれか」のまなざしによって残されてきました。作品をいまここにつないできた、様々なまなざしを通して、再度作品に出会っていただければと思います。 本展が、日々うまれる表現について考えるとともに、みなさんのまなざしを少しだけ変えるきっかけとなることを願います。 https://hajimari-ac.com/enjoy/exhibition/manazashi/
-
「わくわくなおもわく」記録集
¥550
誰かと誰かの「わくわくなおもわく」によって生まれた作品や取り組みを紹介した展覧会の記録集です。 ================= ■概要 「わくわくなおもわく」記録集 出展作家:悪魔のしるし、折元立身、鎌江一美、Q&XL(NPO法人スウィング)、小山田徹+香月、藤井真希子+橋本吉幸、宮田篤、橋本克己 会期:2019年7月27日(土)〜11月10日(日) 寄稿:『荒野行きの列車 〜「わくわくなおもわく」を見て〜』川内有緒 サイズ:A5 ページ数:60ページ 展覧会企画担当:小林竜也 編集:はじまりの美術館 執筆:岡部兼芳、小林竜也、大政愛、関根詩織 写真:森田友希、はじまりの美術館 デザイン:Studio ITWST 発行:社会福祉法人安積愛育園 はじまりの美術館 発行日:2020年3月1日 ================= ■展覧会コンセプト 世の中の「作品」といわれるものには、一人で制作したもの、誰かに手伝ってもらい制作したもの、誰かと制作したものなど様々な制作過程があります。 アーティストのなかにはユニットやチームなど、個人ではなく複数人で制作をすることを前提に活動している方々もいます。障がいのあるアーティストも一人ですべて完結して制作する方もいれば、支援者が様々なサポートをしたり、作品としての完成を周りの人が決めたりする場合もあります。 また、モノとしての作品ではなく、その場に集う人たちの多種多様な振るまいを表現として作品と捉えたり、特定のコミュニティが創造的な場として注目を集めることもあります。誰かと制作したり、いろんな人たちが関わった制作や場所は、ときに想像を超えたものを生み出します。 2019年6月、はじまりの美術館は5周年を迎えました。 振り返ると、この美術館もここで働くスタッフはもちろん、出展いただいたアーティストの方々、地域の方々、ご来館いただいた方々、さまざまな人たちが関わって、5年間活動してきました。いろんな人達の、この場所を面白い場所にしたいという想いを想像した時、「わくわくなおもわく」という名前が浮かびました。 本展ではこの美術館のように、誰かと誰かの「わくわくなおもわく」によって生まれた作品や取り組みをご紹介します。ユニークな作品や心動かされる取り組みによって、見に来ていただいた方々の気持ちを刺激し、いろいろなおもわくが新しい何かを生み出すきっかけになればと願います。 https://hajimari-ac.com/enjoy/exhibition/omowaku/
-
「あした と きのう の まんなかで」記録集
¥550
「風景」にかかわる表現をする8組の作家を紹介した展覧会の記録集です。 ================= ■概要 「あした と きのう の まんなかで」記録集 出展作家:クワクボリョウタ、国立療養所菊池恵楓園絵画クラブ金陽会、杉浦篤、鈴木のぞみ、瀬尾夏美、高橋和彦、谷川俊太郎、ハナムラチカヒロ 会期:2019年 4月 6日(土) ~ 2019年 7月 7日(日) 寄稿:「痕跡と記憶」港千尋 サイズ:A5 ページ数:52ページ 展覧会企画担当:関根詩織 編集:はじまりの美術館 執筆:岡部兼芳、小林竜也、大政愛、関根詩織 写真:はま田あつ美、はじまりの美術館 デザイン:加賀谷明寛 イラスト:コーチはじめ 発行:社会福祉法人安積愛育園 はじまりの美術館 発行日:2020年1月1日 助成:公益財団法人アサヒグループ芸術文化財団 ================= ■展覧会コンセプト あなたの目にうつる風景。 山、道路、人、田んぼ、家、草木、ねこ・・・ 風景をつくるものは、さまざまです。 そして、それらの多くは、人の暮らしによって作られ、時の流れとともに変化しています。 つまり風景は、その地で生きる人々の暮らしの蓄積そのものとも言えるでしょう。 つみかさなった、人々の暮らしの痕跡に囲まれて、 わたしたちは「いま」を生きているのではないでしょうか。 そして、わたしも、あなたも、赤ん坊も、おじいさんおばあさんも、障がいのある方も、 すべての人々が、日々の生活のなかで、新しい痕跡をつくっています。すべての人々が、新しい風景をつくっているのです。 また、みんなで同じ場所に立ち、同じものを見ても、 きっと、感じること、想うことは人それぞれ違うでしょう。 あなたの目にうつる風景は、あなたがそれまでに出会い、感じ、得てきたものが反映された、あなたにしか見ることのできない風景なのではないでしょうか。 本展覧会では、風景にかかわる表現をする8組の作家を紹介します。 それぞれの作家の目には、どのように風景がうつっているのでしょうか。 風景にかかわる表現との出会いを通して、 「いま」を、そして「あした」をどう暮らしていくかを考えるきっかけになることを願います。 https://hajimari-ac.com/enjoy/exhibition/mannaka/
-
「無意味、のようなもの」記録集
¥550
一見意味のないように思える行動やその痕跡をテーマにした展覧会です。 ================= ■概要 「無意味、のようなもの」記録集 出展作家 :今井さつき、けうけげん、酒井美穂子、三瓶沙弥香、田中偉一郎 、平野喜靖、福田尚代、吉田格也 会期:2018年4月14日(土)〜2018年7月16日(月・祝) 寄稿:「無駄の中に宝がある」櫛野展正 サイズ:A5 ページ数:48ページ 展覧会企画担当:小林竜也 編集:はじまりの美術館 執筆:岡部兼芳、小林竜也、大政愛、関根詩織 写真:後藤洋平、はじまりの美術館 アートディレクション:平野拓也 デザイン:吉田勝信 発行:社会福祉法人安積愛育園 はじまりの美術館 発行日:2019年3月1日 ================= ■展覧会コンセプト しかし、無意味に思えるかもしれない行動や行為の裏には、実は大切な意味や伝えたいことがあり、それはその人のひとつの表現だったりするのではないでしょうか? 本展では、「意味があるのだろうか」と考えてしまう行為をしたり、作品を制作する作家をご紹介します。その表現は祈りのようなものもあれば、強いこだわりから生まれたもの、そして我々に考えさせるためのメッセージを込めたものなど様々です。 本展が、「無意味」のようなものについて考え、思いを巡らすきっかけになれば幸いです。 https://hajimari-ac.com/enjoy/exhibition/muiminoyounamono/
-
「手づくり本仕込みゲイジュツ」記録集
¥550
はじまりの美術館開館記念展。身近な素材と手作業をテーマにした展覧会の記録集です。 ================= ■概要 「手づくり本仕込みゲイジュツ」記録集 出展作家:伊藤 峰尾、岩崎 貴宏、加藤 仁美、佐藤 香、澤田 真一、舛次 崇、武田 拓、照屋 勇賢 展覧会会期:2014年6月1日(日) - 10月13日(月・祝) トークイベント「アール・ブリュットはなんでもあり?ーわたしたちが表現者であることの可能性ー」保坂健二朗 × 小澤慶介 × 岡部兼芳 収録 サイズ:A5 ページ数:36ページ(英訳付き) 写真:鈴木心、はじまりの美術館 デザイン:株式会社ストアハウス テキスト:小澤慶介、千葉真利 翻訳:hanare × Social Kitchen Translation 印刷・製本:藤庄印刷株式会社 発行:社会福祉法人安積愛育園 はじまりの美術館 発行日:2015年3月31日 ================= ■展覧会コンセプト: お気に入りの本や雑貨を並べた、窓際の棚。 石ころと枯枝で作った、雪だるまの顔。 春、色とりどり乱れ咲く、おばあちゃんの花畑。 わたしたちは、気づかぬうちに、 目の前に広がる世界に向けて感じたことを、 手をとおして表しているのではないでしょうか? 磐梯山と猪苗代湖をのぞむこの地の、 古い酒蔵が芸術の場に変わる今。 「手作り本仕込みゲイジュツ」は、そうした、 わたしたちの力を見つめ直すこころみです。 世界は、作られるものではなくて、 この手で作るもの。 手の温もりから世界をとらえること。 ここから、このはじまりの美術館は、 はじまります。 https://hajimari-ac.com/enjoy/exhibition/geijutu/
-
「ほくほく東北 アートでつなぐ、対話が芽吹く」記録集
¥550
東北地方にゆかりある作家を紹介した展覧会の記録集です。 ================= ■概要 「ほくほく東北 アートでつなぐ、対話が芽吹く」記録集 出展作家:坂本三次郎、佐々木早苗、佐藤ブライアン勝彦、スガノサカエ、tttttan、千葉奈穂子、土屋康一、橋本彰一 × 片山正通 × NIGO(R)、史緖、森田梢 会期:2015年2月7日(土)〜2015年3月30日(月) 寄稿:「ほくほく東北は、ほくほくか?!」小林めぐみ サイズ:A5 ページ数:26ページ 展覧会企画担当:千葉真利 編集:はじまりの美術館、halken LLP(三浦晴子、アイハラケンジ) 撮影(展示風景):千葉奈穂子 アートディレクション・デザイン:アイハラケンジ(halken LLP) 発行:社会福祉法人安積愛育園 はじまりの美術館 ================= ■展覧会コンセプト 東北の冬、普段意図せず視覚にうつりこんでくる物事が雪に覆い隠され白く染め上げられた世界は、日常の感覚から開放され、距離が再編されていくような錯覚を覚えます。そんな場所に身を置いていると、日常の対話がより一層意識され、強烈な記憶を呼び起こすようです。また、冬の厳しい環境のなか、農業を小休止しながら 行なった手仕事の感覚や創造の喜びは、今日を生きるわたしたちのなかにも脈々と受け継がれているとはいえないでしょうか。 さらにわたしたちは、4年前に大震災を経験しました。大きな衝撃を経て、わたしたちの意識は、大切な日常、そして、そこに潜む知や創造性の大切さに気づきはじめて います。 そんな東北を生きるわたしたちだからこそ表現できるものを、アーティストや地元のひとたちとつくりだします。本展が、忘れかけていた価値との出会い、新しい何かを 見つけるためのきっかけ、それが雪解けの春を迎えるためのあたたかな芽吹きの時間となることを願います。 https://hajimari-ac.com/enjoy/exhibition/tohoku/
-
「のけものアニマル - きみといきる。」記録集
¥550
動物や生き物をテーマにした展覧会の記録集です。 ================= ■概要 「のけものアニマル - きみといきる。」記録集 出展作家:サエボーグ、佐野美里、高橋真菜、塔本シスコ、星清美、渡邊義紘 展覧会会期:2015年7月18日(土)〜 2015年10月4日(日) 寄稿:「静かな場所から」藤谷玉郎 テキスト:「『のけもの』の気づき」小林竜也 サイズ:A5 ページ数:36ページ 展覧会企画担当:小林竜也 編集:はじまりの美術館 撮影(展示風景):ケニア・ドイ デザイン:はじまりの美術館 カバーデザイン:ウチダゴウ(してきなしごと) 発行:社会福祉法人安積愛育園 はじまりの美術館 ================= ■展覧会コンセプト わたしたちと動物との関係は多様です。野に生きる生き物たちは、自然の生態系のなかで暮らしながら、ときに人と争わなければいけないこともあります。ある動物は人のために、血となり肉となる家畜として生きることもあります。またペットとして、人と家族のように暮らす生き物は、人を癒すこともあります。 このように人と身近に生きる動物たち。ある作家は動物と人の営みを映し出し、ある作家はユーモラスに形作り、ある作家は思いがけない材料を使って動物を生み出します。彼らが生み出す動物や生き物たちの見つめる先には何が映っているのでしょうか。 私たち人もまた動物です。しかし、現代社会において環境や生物の多様性を考えたとき、私たちが原因でそのサイクルを脅かしているように感じます。展覧会タイトルの「のけものアニマル」は、動物や生き物、自然のサイクルからはずれた私たち人です。本展を通して動物や生き物たちのことを改めて考え、そしてそこから私たちの暮らしを見つめ直す時間となることを願います。 https://hajimari-ac.com/enjoy/exhibition/animal/
-
「unico file . 01 伊藤峰尾」記録集
¥550
安積愛育園創作プロジェクトunico(ウーニコ)の作家を紹介する展覧会シリーズ。 初回の伊藤峰尾の個展の記録集です。 ================= ■概要 「unico file . 01 伊藤峰尾」記録集 出展作家:伊藤峰尾 会期:2015年10月24日(土) - 2015年11月30日(月) 寄稿:「描かれなかった『空白』」長津結一郎 テキスト:「伊藤峰尾の日常」本多沙智代 サイズ:A5 ページ数:36ページ 展覧会企画担当:千葉真利 写真:鈴木心(展示風景)、千葉真利、岡部兼芳(p32上)、大政愛(p32下) 執筆:本多沙智代(p28-29)、長津結一郎(p30)、岡部兼芳(p34)、千葉真利(作品紹介) 編集:千葉真利 発行:社会福祉法人安積愛育園 はじまりの美術館 発行:2016年3月31日 ================= ■展覧会コンセプト 伊藤は、自分自身の「名前」を練習し続けています。 その手から生まれるひとつひとつの「名前」はすべて微妙に違うかたちをしており、それらが集合することで文字はもはや文字であることをやめ、より大きなうねりとなります。 絵画の制作にも精力的に取り組んでおり、潔い伸びやかな線と、人や花といった対象物の脱力してしまうような表情が魅力です。 *unico file は、安積愛育園創作プロジェクトunico(ウーニコ)のなかから毎回1名を選抜し、個展の開催と図録の発行・アーカイブをするものです。 https://hajimari-ac.com/enjoy/exhibition/unico-file-01/
-
「この土地の温度を感じて」記録集
¥550
「この土地の温度を感じて」記録集 展覧会会期: 2015年12月26日(土) - 2016年2月29日(月) 出展作家: 磯川盛雄、岡崎美由樹、柵瀨茉莉子、髙田幸平、堀田和男、八重樫道代 会場:はじまりの美術館(福島県耶麻郡猪苗代町4873) 主催:社会福祉法人安積愛育園 はじまりの美術館 協力:特定非営利活動法人はれたりくもったり、社会福祉法人ほのぼの会わたしの会社、社会福祉法人光林会るんびにい美術館、unico 後援:福島県、福島県教育委員会、猪苗代町、猪苗代町教育委員会、あさかホスピタルグループ ================= 本企画は、それぞれの土地で、その風土や歴史を感じながら、制作を続ける東北にゆかりのあるアーティストに焦点をあてたグループ展です。 ここ猪苗代の冬は雪深く、白く寒く重たい季節です。どんな場所にも風土があります。昔からその土地の気候や人柄、習わしに寄り添って人は生きていきます。けれども近年、特に都市部ではそれらを科学や機械の力で抑制してしまいます。あるいは、抑制しきれなかったときには大パニックになってしまうような状況が続いてはいないでしょうか? 雨、雪、風、といった人の力の及ばぬ自然の摂理。都市化が進んでも目でみて肌で感じることが出来るものはあります。それらを畏怖し共存しながらハレの日を謳歌する行事。人の手が入りながらも自然と共存し、その境界にある里山。少しずつ薄らいできているものの、これらはまだ人の暮らしの根底にあるといえます。 急速に近代化が進む社会の中で、少しでもその土地の温度や歴史を感じながら、日々を過ごせないでしょうか?それぞれの土地での生活とゆっくりと向き合いながら、丁寧に暮らしていくためのひとつの糸口となることを願い本展を開催します。 ================= [展覧会] 企画担当:千葉真利(はじまりの美術館) 企画構成:はじまりの美術館 広報物デザイン:千葉真利(はじまりの美術館) [記録集] 編集:千葉真利 執筆:岡部兼芳、千葉真利、小林竜也 写真:鈴木心 デザイン:千葉真利 テキスト:「土地の温度を感じて生きること」千葉真利 サイズ:A5 ページ数:28ページ 発行:社会福祉法人安積愛育園 はじまりの美術館 https://hajimari-ac.com/enjoy/exhibition/ftl/
-
「絶望でもなく、希望でもなく」記録集
¥550
「絶望でもなく、希望でもなく」記録集 展覧会会期: 2016年4月2日(土) - 2016年6月27日(月) 出展作家: 太田貴志、小松理虔 × tttttan、近藤柚子、十中八九、山中紅祐、和合亮一、ワタノハスマイル 会場:はじまりの美術館(福島県耶麻郡猪苗代町4873) 主催:社会福祉法人安積愛育園 はじまりの美術館 協力:猪苗代地方史研究会、NPO法人Wunder ground、プロジェクトFUKUSHIMA!、ヘキレキ舎、LOCALIZM、ワタノハスマイル 後援:福島県、福島県教育委員会、猪苗代町、猪苗代町教育委員会、あさかホスピタルグループ ================= 本展は、震災後の「現在」をとらえ、日々の生活のなかから大切なものを感じ取るための展覧会です。震災から5年目を迎えた今年。「あのとき」を忘れないために、当時を振り返ることはとても重要です。しかし、それ以上に大切なことは過去を受け止めながら、前に進む「現在」を見つめ、そこから未来を考えていくことだと思います。「未来への希望」とよく耳にしますが、「希望」という言葉はどこか他人事のようにも聞こえます。 自分たちの手でつくっていく。 可哀想な「被災地」、復興に向けて頑張っている「被災地」ではなく、そこで暮らす日常を丁寧にすくい上げる。本展を通して少しだけ先の未来を考え、次の一歩を踏み出すきっかけになればと願います。 ================= [展覧会] 企画担当:小林竜也(はじまりの美術館) 企画構成:岡部兼芳、千葉真利、小林竜也、大政愛 広報物デザイン:佐藤洋美(キャッサバ コラージュデザイン) [記録集] 編集:はじまりの美術館、佐藤洋美(キャッサバ コラージュデザイン) 執筆:岡部兼芳、千葉真利、小林竜也、大政愛 撮影:hzk(ひづき) アートディレクション・デザイン:佐藤洋美(キャッサバ コラージュデザイン) 寄稿:「小さなたたかいと見える希望」川延安直 サイズ:A5 ページ数:32ページ 発行:社会福祉法人安積愛育園 はじまりの美術館 https://hajimari-ac.com/enjoy/exhibition/hope/
-
「オソレイズム」記録集
¥550
「オソレイズム」記録集 展覧会会期: 2016年7月16日(土) - 2016年11月7日(月) 出展作家: 小津 誠、金子富之、鎌田紀子、神林美樹、久保寛子、小中大地、齋藤陽道、魲万里絵、山際正己 会場:はじまりの美術館(福島県耶麻郡猪苗代町4873) 主催:社会福祉法人安積愛育園 はじまりの美術館 後援:福島県、福島県教育委員会、猪苗代町、猪苗代町教育委員会、あさかホスピタルグループ 協力:オハラ☆ブレイク実行委員会、社会福祉法人愛成会、社会福祉法人更生慈仁会青松ワークス、社会福祉法人やまなみ会やまなみ工房、新潟市美術館、日本財団、ボーダレス・アートミュージアムNO-MA ================= たくさんのモノであふれる私たちのくらし。一見すると、世界の全てはモノだけで出来ているかのようです。 何かがいそうな気配、そこはかとなく漂う雰囲気、ものごとに対する印象・イメージ、さまざまな感情、考え、想い。 それらはモノとしてカタチはないけれど、たしかにそこにあって、私たちの毎日に強く作用しています。 本展で取り上げるのは「オソレ」です。オソレは時に私たちの想像力をかきたて、この世ならざるものに姿を与えます。 死後への恐れが死者を蘇らせ、自然災害への怖れが荒れ狂う洪水を龍となし、荘厳な大自然への畏れは神を宿し、創造された姿は、また別のオソレを引き起こし、時に物語りになります。 それらの姿は、理由がわからないことに対する根拠づけや、時代の映し鏡になっているとともに、想像の機会が減り、柔らかさや寛容さを失いつつある今日の社会に、何かを訴えているようでもあります。 本展は、様々なオソレをかたちにする作家8組の作品を紹介することを通して、目には見えないけれどそこにあって、私たちの生活に様々に影響するものの持つ力について、再認識する試みです。 私たちに備わる生きた想像力が目覚めるきっかけとなることを願います。 ================= [展覧会] 企画担当:岡部兼芳(はじまりの美術館) 企画構成:はじまりの美術館 宣伝美術:小板橋基希(akaoni)+坂本大三郎 [記録集] 編集:はじまりの美術館 執筆:岡部兼芳、小林竜也、大政愛 撮影(展示風景):根岸功 デザイン:小板橋基希+難波知子(akaoni) 寄稿:「『オソレイズム』展をみて」大内郁 サイズ:A5 ページ数:62ページ 発行:社会福祉法人安積愛育園 はじまりの美術館 https://hajimari-ac.com/enjoy/exhibition/osoreism/
-
「たべるとくらす」記録集
¥550
「たべるとくらす」記録集 展覧会会期: 2016年11月23日(水・祝)―2017年2月20日(月) 出展作家: 浅野友理子、EAT&ART TARO+森のはこ舟アートプロジェクト西会津×三島WG、大竹徹祐、とっくん、増田拓史、松崎妙子 会場:はじまりの美術館(福島県耶麻郡猪苗代町4873) 主催:社会福祉法人安積愛育園 はじまりの美術館 協力:unico、NPO法人エイブル・アート・カンパニー、はまなかあいづ文化連携プロジェクト、福島藝術計画×ART SUPPORT TOHOKU-TOKYO、森のはこ舟アートプロジェクト 後援:福島県、福島県教育委員会、猪苗代町、猪苗代町教育委員会、あさかホスピタルグループ ================= 「食」は私たちの生活のなかで、お腹を満たすだけでなく様々な役割を担っています。 その土地の伝統や歴史を伝えることもあれば、家族や友人、またはじめて出会う方との距離を縮めることもあります。 しかし、近年では核家族化や生活様式の変化から食卓を囲む機会が減り、 コンビニや外食などの便利な食事は、地域の食文化の衰退につながるように感じます。 また2011年3月11日以降、食をめぐる問題は私たち一人一人にとって、より身近に感じられるものになっています。 雪深い東北では、春になるまでの長い時間、収穫したものを上手に食べ繋ぐための知恵が培われてきました。 その土地の気候にあった手仕事から生まれる保存食の文化、生まれ育った家庭や環境から出会った思い入れのある料理。 本来「食べる」ということは、土地や人々の「暮らし」と密接で、そこには人と人との、人と自然との関係が表れるのではないでしょうか。 本展では、食にかかわる様々な表現をする作家を紹介することで、 「食べる」と「暮らし」の関係を改めて見つめ直す機会になることを願います。 冬の会津で、この展覧会があたたかい食卓のような時間になれば幸いです。 ================= [展覧会] 企画担当:小林竜也(はじまりの美術館) 展示構成:はじまりの美術館、増田拓史 広報物デザイン:ノガワ アイ [記録集] 編集:はじまりの美術館 執筆:岡部兼芳、小林竜也、大政愛 写真:白圡亮次 アートディレクション・デザイン:ノガワ アイ 寄稿:「はじまりの美術館という家に招かれて」小田久美子 サイズ:A5 ページ数:26ページ 発行日:2017年6月1日 https://hajimari-ac.com/enjoy/exhibition/chigaukamo/
-
「あなたが感じていることと、わたしが感じていることは、ちがうかもしれない」記録集
¥550
「あなたが感じていることと、わたしが感じていることは、ちがうかもしれない」記録集 展覧会会期: 2017年4月8日(土)― 2017年7月9日(日) 出展作家: 乾ちひろ、大崎晴地、佐久間宏+歴代支援員、高岡源一郎、高橋舞、光島貴之、山本麻璃絵 会場:はじまりの美術館(福島県耶麻郡猪苗代町4873) 主催:社会福祉法人安積愛育園 はじまりの美術館 後援:猪苗代町、猪苗代町教育委員会、あさかホスピタルグループ 協力:NPO法人クリエイティブサポートレッツ、視覚障害者とつくる美術鑑賞ワークショップ、びわこ学園医療福祉センター野洲 助成:公益財団法人福武財団 ================= 美術館の中で同じものをみたり、さわったりして鑑賞をすると、つい、「他の人も同じように感じているかも」と思ってしまうことがあります。たとえ同じ行為や動作をしても、その先にある「感じたこと」は同じとはかぎりません。そしてそれは、美術館以外の場所でも起こっていることかもしれません。 この展覧会では、「みたい」や「さわりたい」という気持ちをくすぐり、かつ、様々な感じ方をすることができる7組の作家の作品を集めました。 さらに今回は、二通りの鑑賞方法をご用意しています。まずはいつも通りの鑑賞スタイルで奥まで鑑賞いただき、戻ってくる際にはさわって鑑賞を行うことができる、一度で二度美味しい展覧会となっています。 みて、さわって、かんじて、はなして。まずこのはじまりの美術館のなかで、「ちがうかもしれない」という前提に立ち、一緒に思索しましょう。 ================= [展覧会] 企画担当:大政愛(はじまりの美術館) 企画構成:はじまりの美術館 広報物デザイン:ふるやまなつみ [記録集] 編集:はじまりの美術館 執筆:岡部兼芳、小林竜也、大政愛 写真:白圡亮次、はじまりの美術館 デザイン:ふるやまなつみ 寄稿: ・「人生のヘソ、あるいはクライシス」大崎晴地 ・「パラレルな世界で混乱したい」光島貴之 ・「小さなズレを見つめる」林健太 サイズ:A5 ページ数:60ページ 発行日:2017年10月1日 https://hajimari-ac.com/enjoy/exhibition/chigaukamo/
最短翌日発送。商品ご購入から、1〜5営業日以内に発送させていただきます。(火曜休業)